非弁膜性心房細動患者におけるリバーロキサバンとアピキサバンの服薬アドヒアランス比較:全体集団及び既往の経口抗凝固薬使用者のサブグループ解析
非弁膜性心房細動患者におけるリバーロキサバンとアピキサバンの服薬アドヒアランス比較:全体集団及び既往の経口抗凝固薬使用者のサブグループ解析
この研究では、非弁膜性心房細動(NVAF)を有する成人患者を対象に、リバーロキサバンとアピキサバンの服薬アドヒアランス(服薬遵守度)を比較した。
具体的には、2012年7月から2015年7月の間に集められた保険請求データを使用し、リバーロキサバンまたはアピキサバンの処方を2回以上受けた患者13,890人をそれぞれの薬剤でマッチングし分析した。
その結果、リバーロキサバンを使用していた患者の方が、アピキサバンを使用していた患者と比べて、6ヶ月後のアドヒアランスが統計的に有意に高かった(リバーロキサバン81.8%、アピキサバン78.0%)。
サブグループ分析でも、既往の経口抗凝固薬使用者を含む全ての患者群においてリバーロキサバンの方がアドヒアランスが高かった。
活用案
この研究の結果は、心房細動患者に対する最適な抗凝固療法の選択に役立つ情報を提供します。
医師はリバーロキサバンの高いアドヒアランス率を理由に、治療選択肢としてこの薬剤を推奨する可能性があります。
また、患者へのアドヒアランス向上のための教育にも利用できます。
よくある質問
Q: リバーロキサバンとアピキサバンの主な違いは何ですか?
A: リバーロキサバンは1日1回の投与ですが、アピキサバンは1日2回の投与が必要です。
Q: なぜアドヒアランスが重要なのですか?
A: アドヒアランスが低いと、薬剤の有効性が十分に発揮されず、心房細動による脳卒中などのリスクが高まる可能性があります。
未来予測
本研究の結果は、臨床診療においてリバーロキサバンの推奨を強化する根拠となり得ます。
また、服薬アドヒアランスを改善するための介入や患者教育のプログラムが、特に多剤服用を要する患者群に対して重要であることが示されました。
さらに、服薬スケジュールの簡素化が、患者のアドヒアランス向上に寄与する可能性があるため、新しい薬剤の開発や投与法の改善が進むことが期待されます。
元論文はこちら: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0194099
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